ご挨拶

愛媛県ユニセフ協会会長 

仁科弘重

(愛媛大学長)

ご挨拶



このたび、 ホビノ・サンミゲル会長の後任として愛媛県ユニセフ協会の会長を務めさせていただくことになりました 仁科弘重 です。よろしくお願い申し上げます。

 

 まず、本協会は、2007年の設立以降、初代会長の鮎川恭三先生、第2代会長のホビノ・サンミゲル先生を始めとして、事務局のスタッフ、ボランティアの皆さま方のご尽力によって運営され、また、多くの個人、企業、団体、学校の皆さまからのご協力に支えられ、ユニセフ(UNICEF:United Nations Children's Fund、国連児童基金)の主旨である「世界中のすべての子どもたちが健やかに育ち、持って生まれた可能性を十分に伸ばすことができる世界の実現を目指す」に貢献してきました。

 

 私たち人類にとって唯一の地球という惑星の上には、人種、民族、宗教、文化、歴史が異なる人々が、住んでいます。私たちにとって自らのアイデンティティ(identity)を認識することはとても大切なことですが、あまりに強く認識してしまえば、世界の人々は無限に多くの集団に分かれ、それらの集団の間で、本来無用な、凄惨な争いが生じます。そして、その争いの中で、もっとも悲惨な状況に置かれるのが、やはり「子どもたち」です。そして、その子どもたちは、私たちがサステナブル(Sustainable)に存続し続けるための、唯一の希望、宝物です。

 しかし、残念ながら、ここ数年、世界ではこれまで以上に多くの紛争が起こっており、また、世界は共有の価値観を失い、ますます、弱者である子どもたちが厳しい状況に置かれるようになってきました。

 

 本来、私たち人類はもう少し賢くなり、意味のない紛争を止めなければなりません。しかし、この「理想」が実現するまでは、私たちの宝物である子どもたちを、これまで以上に守っていかなければなりません。

 愛媛県に係わりのある皆さま方には、愛媛県ユニセフ協会の諸活動へのボランティア参加、ユニセフ募金へのご協力、ユニセフのことを身近な方にお話しいただくことなど、できる範囲でユニセフの活動にご支援をお願いしたいと思います。今後も、私どもの愛媛県から、日本全体へ、世界へ、温かいメッセージを届けていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

愛媛県ユニセフ協会 沿革


2007年3月16日 財団法人日本ユニセフ協会愛媛県支部を設立。

 会長には鮎川恭三(元愛媛県社会福祉協議会会長)、愛媛県内で活躍されている方々に理事、評議員、幹事、をお引き受けいただきました。


2011年4月 日本ユニセフ協会の公益法人化に伴い日本ユニセフ協会愛媛県支部は愛媛県ユニセフ協会へと名称を変更。

2014年3月 理事会にて鮎川氏からホビノ・サンミゲル氏(元聖カタリナ大学学長)に会長交代。              

2023年3月 理事会にてホビノ・サンミゲル氏から仁科弘重氏愛媛大学長)に会長交代。


 愛媛県ユニセフ協会は公益財団法人日本ユニセフ協会と協力協定を結ぶ県内唯一の団体として協力協定に基づきユニセフの広報、募金、学習支援などを活発に展開。皆様とともに今できることを一つづつ積み重ねてまいります。